くらし情報『『チョコレートドーナツ』監督が語る』

2014年12月3日 12:32

『チョコレートドーナツ』監督が語る

“chopping onions(=刻んだ玉ねぎ)”という『お涙ちょうだい』を意味する言葉がありますが、そこを目指したわけではありません。ラストは衝撃的かもしれませんが、それが狙いでもありません。多くの観客はラブストーリーとして――真実の愛を見つけること、血の繋がりではなく心の繋がりで家族が出来るということを感じ、この作品に惹かれたのだと思います」。ちなみに、結末に関しては当初180度正反対のものだったが、現実の社会、正義の在り方などを鑑みてこのエンディングを選んだという。

監督自身、セクシャルマイノリティや弱者に対する社会の在り方が、ここ10年ほどで大きく変わってきていることは実感している。「例えばエレン・デジェネレス(アカデミー賞授賞式の司会も務めた女優・コメディエンヌ)のような著名な人物がカミングアウトするなど、確実に社会は変わっていると思います」とうなずく。

一方で映画作りに関しては「インディーズ映画にとって冬の時代」と顔をしかめるが、本作が世界中の観客に受け入れられたという事実はひとつの希望の光と言えるはずだ。『チョコレートドーナツ』
公開中

『チョコレートドーナツ』
ブルーレイ&DVD 発売中
ブルーレイ(1枚組):4700円(税別)
DVD(1枚組):3800円(税別)

取材・文・写真:黒豆直樹

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