ずっと明のままで劇場版の撮影ができたので、シリーズから長編劇場版までの明の成長が、パトレイバーの世界に出会った私、真野恵里菜の成長と重なったと思います」と語る。
さらに本作では全編が高精細な4Kで撮影が行われ、日本映画で初めて最新音響システムのドルビーアトモスが採用された。公開前にアトモスを体験したという筧は「あれで観るのと観ないのでは全然違うよね。一度体験してしまうと、これまでの5.1chでも音がガリガリ鳴ってるように感じる」という。「とにかく音質がクリアだし、効果音もだけど、セリフの音色がまったく違うんだよ。すごくなめらかに聞える。だから、観られるのであればアトモスで観ないとダメだよね。それから2Kと4Kもまったく違うから、できるならでっかいスクリーンで観てもらいたいよね」と力説する。
初代の二課の残した“遺産”と向き合いながら、未曾有のテロに立ち向かう隊長・後藤田、旧式のレイバーを武器に最新鋭のヘリと対峙する泉野。劇中にはこれまで上映されてきたシリーズだけでなく、過去に発表された『パトレイバー』の要素がギッシリとつめこまれている。真野は「今回の映画は1回観ただけでは、なかなか気づかない部分もたくさんあると思うので、一緒に観た人と上映後に話をしてもらいたいですね」