彼は、国がやっていることに疑問を投げかけるんだよ。愛国心があるからこそ、彼は、ああいう行動に出たのさ」(ゴードン=レヴィット)。
映画では、パソコンのカメラや携帯電話を通じて、知らない間に政府にプライバシーを侵害されている状況が描かれる。裏側を知り尽くしているスノーデンが、恋人リンジー・ミルズのパソコンのカメラの上にこっそりとバンドエイドを貼って彼女のプライバシーを守ろうとするシーンもあり、ミルズを演じたシェイリーン・ウッドリーは、「今では私もコンピュータのそばにバンドエイドを用意している」と認めた。
ストーンは「こんな時代が来ると想像することなく僕は育った」と昔を振り返る一方、ゴードン=レヴィットは、希望を見せる。「2013年頃から、テクノロジー会社はプライバシーの強化に力を入れている。シリコンバレーはスノーデンの味方だ。僕はそれをうれしく思う。
10年後、どんな世の中になっているかは、僕らにかかっていると思うよ。政府の行動は批判すべき。一方で、批判できる自由がある国に住んでいるということも理解しないと。僕は諦めないよ」(ゴードン=レヴィット)。
取材・文・写真:猿渡由紀
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