瑛太ら俳優+ダンサーの絶妙なアンサンブルが誘う「心の旅」に酔う
を率いる振付の古家優里は、長塚の演出意図に十全に応え、劇場全体を追憶へと誘い、観る者すべての記憶の扉を開けさせる大役を、ダンサーの身体と動き、その気配までをも操ることでまっとうしていた。そう、この舞台を観ることで観客は自らの記憶、つまりは自分自身と向き合うことを余儀なくされる。誰もが望みながら、果たすことの難しい内なる心の旅。それは観劇後、劇場を出て尚しばらく、貴方を心地よくさまよわせるに違いない。公演は同所にて4月3日(火)まで。
取材・文:尾上そら
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