稲垣吾郎が中越典子の奴隷に!? 衝撃の問題作がついに開幕
“マゾヒズム”の語源ともなったレオポルト・ファン・ザッヘル=マゾッホの小説『毛皮を着たヴィーナス』をもとに、2010年にニューヨークで初演の幕を開けた『ヴィーナス・イン・ファー』。トニー賞最優秀作品賞にもノミネートされた本作が、稲垣吾郎、中越典子という魅惑のキャストを迎え、日本初上演を果たす。その初日前日の6月7日、東京・Bunkamuraシアターコクーンで舞台稽古が公開され、稲垣、中越による囲み取材も行われた。
『ヴィーナス・イン・ファー』チケット情報
マゾッホの小説『毛皮を着たヴィーナス』を翻案、自ら演出も務めるトーマスは、主演女優のオーディションのため、あるスタジオにいた。だがオーディションは期待外れに終わり、失意のまま帰ろうとするトーマスの前に、役名と同じ名を持つひとりの女優ヴァンダが現れる。彼女の強引さに、渋々オーディションをすることになったトーマスだったが…。
稲垣が「ジェットコースターのような舞台。一度動き出したら、もう走り続けるしかない」と明かすように、物語は中越演じるヴァンダの登場から、怒涛の勢いでラストへと突き進んでいく。
狭いスタジオの1室という閉ざされた空間の中、登場するのは稲垣と中越のふたりのみ。