ファンクバンド「Only Love Hurts(面影ラッキーホール)」の紡ぎ出す曲が音楽劇になる。『好きな男の名前腕にコンパスの針でかいた』『あんなに反対していたお義父さんにビールつがれて』といった曲のタイトルからもわかるように、その世界はあまりにも独特。だが、だからこそ面白いと乗ったのが、古田新太だ。果たしてどんな舞台になるのか。音楽劇『いやおうなしに』について語ってくれた。
今回の企画は、演出を手がける河原雅彦の、「Only Love Hurts(面影ラッキーホール)」の曲を使った音楽劇を古田新太でやりたいという思いから始まった。打診された古田は即決。「アルバムとシングルCDをすべて持っているぐらい、おいらも『面影』が大好きなんです。
いいなと思うのは、歌詞がひどいところ(笑)。だから今回の舞台も、ひどい話になるんだろうなと期待しているんです」。河原にしろ、脚本を担う福原充則にしろ、ひねりの効いた喜劇はお手のもの。現段階では、古田演じる下町の食堂の店主と、そこに集まる人々が描かれる予定だが、「たぶんみんなだらしない人たちなんでしょうね(笑)。ただ、『面影』の歌詞が不幸で重い分、バカらしい軽い話になればいいなとは思ってます」。