観客として舞台を観ていますと、もちろん役者としての技量が必要なのはわかっていますが、少人数の会話劇が一番面白いな、やるならそういう作品に…と思っていた。今回の作品はまさにそういうタイプの作品。出演が叶って嬉しいです」と満面の笑顔だ。舞台出身の戸次はそんなミムラを「とても初とは思えない! そこに居る姿勢が、何回か舞台を踏まれている方みたい。地に足が着いています」と見つめる。それに対しミムラは「恐縮です…。でも戸次さんはやっぱり監督が信頼を置かれてるんだなって思いますよ。“小ネタ”にしても、任される度合いが高い。
足されたものをどんどん消化し、どんどん変わっていくのを見ると羨ましいんです。でも初心者の私が羨ましがってもいけないと思いますので、感じている「とにかく楽しい」というエネルギーをちゃんとお客さまに伝わるようにしたいですね」。
両極端なふた組の夫婦の姿を通し、「結婚とは」「夫婦とは」といったものを見つめ直すきっかけにもなりそうな作品。現在独身の戸次は「もし結婚後、相手に対し不満を持ったとしても「待てよ『スタンド・バイ・ユー』でこんなセリフがあったぞ」ということを思い出したら乗り越えていけそうな気がする。