アメリカ演劇界の鬼才デイヴィッド・マメットによるふたり芝居『オレアナ』が11月、東京・渋谷のPARCO劇場で上演される。今回は、栗山民也の演出、小田島恒志の新翻訳で装いを一新。舞台や映像で幅広く活躍する実力派、田中哲司と、満を持して初舞台に挑む志田未来の新鮮な顔合わせが実現した。登場するのは大学教師のジョンと女子学生のキャロル。ふたりだけの研究室で交わされる会話は、両者のパワーバランスを微妙に変化させてゆく。はたしてこれは“セクシャルハラスメント”なのか…!?
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「最初の会話は内容の薄さを思わせて、二幕、三幕と進むうち、ふたりの立場がガラッと変わっていく。この面白さは舞台ならではの醍醐味ですよね」と語る田中は、志田に「台本読んでみて、どうだった?」と問いかける。志田は「ふたりの会話が続くうちに、少しずつ話がこじれていきますよね。
自分が何かひとつでも間違えたり、うまく入り込めなかったら作品として成立しないなと。はあ~舞台ってこんなに大変なんだ!ホントにできるかな!?と思いました」と、初舞台への率直な思いを返した。言葉を吐けば吐くほどすれ違い、両者の溝を深めてゆく。