長塚圭史初期の代表作『はたらくおとこ』12年ぶり再演!
撮影:引地信彦
12月2日(金)、3日(土)、松下IMPホールにて阿佐ヶ谷スパイダースPresents『はたらくおとこ』大阪公演が行われる。今年で結成20周年を迎えた阿佐ヶ谷スパイダースが、最も再演を望む声が多かった”暴走する男たちシリーズ”より、2004年初演の本作を12年ぶりに再演する。作・演出の長塚圭史にとって、初の全国9都市での上演を成功させ、複数の演劇賞を獲得した記念碑的作品。「青臭い反面、当時の自分からは『最近ちょっと考え過ぎるようになってない?』と言われてるような気もする」と40歳を迎えた長塚が、20代の自分と”タッグを組んだ”注目作だ。
阿佐ヶ谷スパイダースPresents「はたらくおとこ」チケット情報
北国の工場を舞台に、幻のリンゴ作りを夢見る5人の男とその家族を描いた物語。舞台には中央の壁を境に、右側に工場の事務所、左側に室内から続くトイレが奥にあり、手前には裏庭のような一角が広がっている。そこに、しんしんと音もなく雪が降り積もっていた。幻のリンゴ作りが頓挫し、残されたのは借金だけ。
情熱があるのかないのか、男たちは事務所のストーブを取り囲み、やることと言えば机上の空論、あるいは他人へのダメ出しばかり。