片岡愛之助がコメディの名手・福田雄一色に染まる!?
片岡愛之助撮影:石阪大輔
落ち目の劇作家・ブリュールが、将来有望な元教え子・アンダーソンの出現により、犯罪に手を染めていくミステリー『デストラップ』。ブロードウェイでのロングラン後、映画化もされた傑作に、片岡愛之助が挑む。
「やはり面白い、名作ですよね。僕が演じるブリュールはかつてトップを獲っていた男。その栄光の日々を知っているからこそ、目の前に現れたアンダーソンに対して嫉妬し、屈折した感情を抱いてしまう。僕自身はあまり人のことを妬んだり、羨ましいとは思ったことがありません。ですから今回この役をやらせていただくことにより、自分の中にどんな感情が沸き上がってくるのか、すごくワクワクしています」
翻訳、演出を手がけるのは、『勇者ヨシヒコ』シリーズなどに代表されるように、コメディを得意とする福田雄一。それだけにこの珠玉のサスペンスが福田の手によっていかに生まれ変わるかが、今回の舞台化の大きなポイントとなる。
「福田さんが翻訳・演出されるわけですからね。逆に笑いのないものが出来るのかな?とも思いますが……(笑)。独特なギャグセンスとおしゃれさ、それでいてベタな部分も欠かさないのが福田さん作品の魅力。