“同郷同年”の呪いに縛られた中年男子の悲哀が現代社会をあぶりだす
電力会社勤務の芳樹(松田洋治)のセリフに「逃げるんじゃない、次へ行くんだ」とあるが、“次”もなければ、逃げる場所なんてどこにもない彼らの言葉がむなしく響く…。たった3人の会話だけで紡がれる物語はごくごくシンプルだが、深く深く日本の“いま”をえぐり出す。
「同郷同年」は9月13日(水)より恵比寿・エコー劇場で開幕。14日(木)14:00の回、16日(土)、17日(日)13:00の回は視覚障がい者向けの音声ガイドサービスを実施。
取材・文:黒豆直樹