約70席の小劇場で上演される、鈴木勝秀の骨太な会話劇
(左から)味方良介、猪塚健太撮影:石阪大輔
エドワード・オールビーの『動物園物語』をベースに、鈴木勝秀がライフワークとして手がけているシリーズ作品『ウエアハウス』。その最新作『Small Room』に出演する佐野瑞樹、味方良介、猪塚健太の3人に話を聞いた。
舞台「ウエアハウス~Small Room~」チケット情報
舞台は取り壊しが決定している教会。“暗唱の会”メンバーのエノモトがひとり練習をしていると、シタラという若い男が現れる。ふたりで会話を進めるうち、徐々にエノモトはシタラのペースに巻き込まれていき……。
鈴木の書き下ろしとなる本作。脚本を読んだ第一印象を訊ねると、3人とも「骨太」と声をそろえる。そしてその面白さに魅了されつつも、自分たちが演じることには不安も大きいようで、「出来るならば観たいね(笑)」と佐野。
さらに味方も「2回本読みしただけで結構バテました」と漏らす。というのも出演者は3人のみの会話劇。しかも客席数70ほどの小劇場ということで、猪塚は「全部お客さんに伝わっちゃう」と緊張感をにじませる。
それぞれの役どころについて、「エノモトは一番スタンダードに演じていかなければいけない役。