劇場を宇宙に変えて、音楽劇『銀河鉄道999』が出発!
と中川が言うように、力強く背中を押してくれるような、爽快でパワーあふれるメロディが響き渡った。
「元気になりますね。私の夢を皆さんが実際にやってくださる、心の底から嬉しいです」と、感謝の言葉を何度も繰り返す80歳の松本が「999(スリーナイン)とは“未完成”という意味です。私の青春です」と穏やかに語ると、今度はキャスト全員が背筋を正し、その言葉に感じ入る様子がうかがえた。結束した真摯な思いが生み出す、名作の新たな感動に期待したい。
会見の最後は中川が「映像や音楽など、さまざまなクリエイターによって劇場に銀河が生まれる瞬間を、ぜひお見逃しなく!」と結んだ。
公演は6月23日(土)東京・明治座より。その後、全国を巡演。
取材・文:上野紀子