SF小説の金字塔「華氏451度」の舞台版に吉沢悠が主演
吉沢悠 撮影:源賀津己
近年、映画やテレビドラマなどで活躍が目立つ俳優・吉沢悠が、3年ぶりに舞台にカムバック。今秋上演の主演舞台『華氏451度』について話を聞いた。
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原作は、1953年にアメリカの作家レイ・ブラッドベリによって書かれたSF小説。急速に発展する情報化社会の中、本がテレビやラジオに取って代わられることに危機感を覚えた作者が未来世界に真っ向から取り組んだもので、1966年にはフランスの巨匠フランソワ・トリュフォー監督によって映画化もされている。2016年にストリンドベリ原作の『夢の劇』を舞台に立ち上げた白井晃(演出)×長塚圭史(上演台本)が再びタッグを組み、挑む今回。吉沢は、本の所持や読書が禁じられた社会で隠匿されていた本を焼き尽くすファイアマンのひとり、ガイ・モンターグ役を担う。
原作を読み、「今のインターネット社会に置き換えて考えられるようなことがユーモアも交えつつ描かれていて、ハッとさせられた」という吉沢。その後、映画版にも目を通し、今は長塚による準備稿と向き合う。
「原作が持つ空気感や世界観がしっかりと描かれた台本だと思います。それでいて、原作とも映画ともちょっと違う部分もあって。