橋本良亮と河合郁人のW主演音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』が上演中
『コインロッカー・ベイビーズ』撮影:阿部章仁
村上龍の小説を原作とした音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』が7月29日まで、TBS赤坂ACTシアター(東京都港区)で上演された。
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原作は、1980年に発表された村上龍の同名小説。コインロッカーに捨てられて、かろうじて生き残った「ハシ」と「キク」の人生を描いた、激しくもせつない物語だ。
2016年に上演された初演と同じく、主演はA.B.C-Zの橋本良亮と河合郁人。今回の再演では、「相手の役にも挑んでみたい」という、兼ねてからのふたりの思いが実現し、公演日によってそれぞれ役を入れ替えて演じるというダブルキャスト形式に挑戦している。
東京公演の後半戦では、ハシを橋本が、キクを河合が演じている。橋本は全体的に柔らかな雰囲気を醸し出し、感受性豊かなハシを演じ、一方で、河合はまっすぐ、エネルギッシュにキクを演じた。前半時に見せた、クールでぶっきらぼうながらも、人一倍熱い想いを秘めていた橋本のキク、どこまでも純粋で情が深い河合のハシを見た観客は、より一層ふたりが演じるハシとキクの“違い”を楽しめたことだろう。
公式パンフレットのインタビューの中で、初演時にハシを演じた橋本は「ハシをつかんだ時の河合さんは、やっぱりかっこいいと思うし、悔しいなとも思います。