南座新開場記念の「吉例顔見世興行」で高麗屋三代が襲名披露!
と話す。
幸四郎は今年で三度目の『勧進帳』弁慶で、南座で楽日まで勤めると100回を数えることになるという。「三代で『勧進帳』を勤めさせていただけるのは、夢のような幸せを感じておりますが、弁慶を勤めるときには喜びという思いどころではないというのが率直な感想です。回数ではございませんが、私自身の『勧進帳』として大きな区切りとなりますので、精一杯勤めきりたいと思います」。1月の歌舞伎座でも義経を勤めた染五郎は「最初は自分がこんな大きな役を勤めきれるのかという不安がありましたが、すごく大好きな役になりました。11月の南座では、1月にできなかったことをすべて直してお見せできるように稽古したいと思います」と意気込みを語った。
また『連獅子』については幸四郎が「なんとかここでせがれに大きくなってもらいたいという思い。親子の物語ではありますが、狂言師右近、左近が踊りをお見せする舞踊です。
僕自身の解釈としては踊り比べだと思っていますので、どっちが勝つかという踊りだと思って僕は勤めますので…、頑張ってください!」と染五郎に発破をかけると、染五郎も「親獅子が仔獅子を崖から落として這い上がったものだけを育てる伝説をもとにした踊りですが、親獅子を突き落とすくらいの強い気持ちで勤めたいと思います(笑)」