メダリストを描く舞台「悲劇を上回る希望や光がある」
と語る。
そんなふたりを演じるのは、宮崎と木村。円谷を演じる宮崎は、走るのが嫌いで部活動なども避けてきたそうだが「舞台上で実際に走る走らないに関わらず、極力走っている人の精神になれるように」と、現在初のランニングや体作りに取り組んでいるという。木村は自身の演じる君原についてすでにかなり調べており、そのうえで「僕は走るのは趣味ですが、競技者ではないので、その精神状態などは知り得ない部分が多い。だけどそこは(選手経験のある)和田くんにも聴けるし、谷さんとのセッションもできそう。先が楽しみになるワークショップでした」と手ごたえを語る。
円谷のコーチ・畠野洋夫役を演じる和田は箱根駅伝にも出場経験を持つ経験者。「ランナーとして生きてきた、そして今俳優として生きている、それをひとつにまとめて、自分の中で大きな意味を見つけられる作品になりそうだと思っています」と、現役時代の経験をこの作品に注ぎ込む気概をみせる。
「ランナーの人生を借りて、生きるということ、戦うということ、孤独を描いていく。それが現代のお客さんとなにかのカタチでうまく出会うことができればいいなと今、思っております」と谷が語る本作。スポーツファンに限らずどんな人にも“光”をもたらす作品になるべく動き出した。