Kバレエがさらに進化した『第九』と、全編では初演となる『アルルの女』を上演!
熊川哲也KバレエカンパニーWINTER2019「ベートーヴェン第九」「アルルの女」公開リハーサルより (画像左から)宮尾俊太郎、ルイジ・ボニーノ、荒井祐子
主宰するKバレエ カンパニーにおいて、音楽がもつ魅力を存分に活かした意欲作を続々と発表してきた熊川哲也。彼がベートーヴェンの『第九』(交響曲第9番ニ短調作品125)にドラマを見出し、演出・振付を行ったのが、シンフォニック・バレエ『ベートーヴェン第九』だ。さらに、20世紀を代表する振付家ローラン・プティの名作で、彼と親交の深かった熊川が2016年に抜粋上演して喝采が巻き起こった『アルルの女』。今回同時上演されるこの2作品の公開リハーサルが、1月25日、同カンパニーのスタジオで行われた。
ダンサーに加えオーケストラ、合唱、独唱を含む総勢150名で、“母なる星・地球”の歴史と現代社会、さらに未来までをも示唆してゆく『~第九』。クライマックスである第4楽章『歓喜の歌』に乗せて登場する主役は“神”ともいえる存在。振付を一新する今回、熊川とのダブルキャストとして選ばれたのが、ベルリン国立バレエ団、ハンガリー国立バレエ団のプリンシパルを経て、現在Kバレエカンパニーのプリンシパルとして熊川の世界観を体現している中村祥子だ。