3年目のピーターパン・吉柳咲良「大人にならなきゃいけない」
ピーターパン役の吉柳咲良 撮影:渡部孝弘
39年目を迎えるブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が、今年も7、8月に上演される。2017年に弱冠13歳で10代目ピーターパンとして初舞台を踏み、今回で3度目のピーターパン(以下、ピーター)を務める吉柳咲良に話を聞いた。
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「長く上演され続けている『ピーターパン』の良さを私で途切れさせちゃいけない」と真っ直ぐに語る吉柳。「1年目よりも2年目、2年目よりも3年目だと思っています。技術面ももちろんですが、これまで以上に役を深め、座長として周りを引っ張っていける存在、安心感のある存在でいたい。だから自分自身も大人にならなきゃいけない」と意気込む。
13歳だった座長は上演を重ねるごとに自覚が芽生え、この2年で「精神的に強くなった」と語る。ピーターという役柄も「歌も台詞の言い方も“これだ”という自分の中の正解を導き出せるようになってきた」と3年目ならではの言葉。
ピーターの印象も変わってきており、「初めて演じたときは“無邪気な子供”だと思っていたのですが、2年目で、子供だけれども“ただの子供”ではないなと思い始めて。3年目の今回、ピーターのことをもっと理解できたらいいなと思っています」。