激戦オーディションを勝ち抜くのは誰? 舞台『転校生』最終選考レポート男子ver.
舞台『転校生』最終選考
平田オリザが脚本を手がけた舞台『転校生』が、本広克行による演出で、8月に紀伊國屋ホールで上演される。本公演はパルコプロデュースの若手俳優発掘プロジェクトとして、キャストは全員オーディションによって選出される。18歳から25歳までの男女を対象としたオーディションで、2128人の応募の中から一次審査を通過したのは201人。そこから男子校版・女子校版各21人の出演者が決定する。5月上旬に東京都内で行われた、最終選考となる実技審査の様子を取材した。
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本作品は1994年青山演劇フェスティバルで初演されて以来、高校演劇のバイブル的戯曲として知られている。ある高校生たちの1日が、平田戯曲特有の同時多発会話で繰り広げられる。他愛のない日々の会話の中に、彼/彼女らの日常と社会への好奇心、将来への不安などを垣間見る戯曲となっている。
15年以来の再演で、今回初めて男子校版が上演されることになった。
この日は、組に分けて行われたオーディションのうち、ある1組を見学。簡単に互いの自己紹介をした後は、いくつかの体を動かすゲームが行われた。
例えば、自分以外の誰か1人を“爆弾”と見立て、気づかれないように、その人を避ける。