くらし情報『近松門左衛門の空白の10年を描く「THE BLANK!」稽古場レポート』

近松門左衛門の空白の10年を描く「THE BLANK!」稽古場レポート

近松門左衛門の空白の10年を描く「THE BLANK!」稽古場レポート

鈴木勝秀が脚本・演出を務め、浜中文一が主演、ラサール石井、江田剛(宇宙Six/ジャニーズJr.)、内藤大希らが出演する「THE BLANK!」。「曽根崎心中」「女殺油地獄」人形浄瑠璃や歌舞伎で今も上演される作品の戯作者である近松門左衛門。近松が頭角を現したのは30代になってからであり、近松の20代は歴史上より消されている。その「空白の期間」を描いた物語だ。

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都内某所での稽古場に訪れると、ウォーミングアップや発声練習をそれぞれにする中、江田がアンサンブルらにダンスの動きを教えている姿が。鈴木の指示にあわせて、カウントをとりながら並んで動きのアドバイスをしてあげたりと、カンパニーの一員としてチームを引っ張っていた。

この日は中盤までの通し稽を実施。物語はラサール石井演じる後水尾上皇に、近松門左衛門(浜中)が呼ばれるところから始まる。
近松の物語を進行させていくのが、現代を生きる歴史学の学者・寺田(細見大輔)と日本文学の学者・長岡(小林且弥)。現代と過去を行き来しながら、要所で説明を加え、わかりやすく進んでいく。寺田の約10分に渡る歴史の説明では、コミカルな身振り手振りを加え、アドリブではおもわず笑いが起き、稽古場全体が盛り上がる。

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