ArtTheaterGuild、2ndミニもthe pillows山中がプロデュース
好きな音楽が共通しているのでアレンジのアイデアはあって。それをOKしてくれることが多いので土台はすぐ出来る」(木村)the pillowsの影響はそのままに、彼らの個性、オリジナリティがグッと前面に出て広がった印象だ。
ある意味ストイックなまでに音数が少ないリズムで曲を支えるドラムもこのバンドになくてはならない存在。「バカスカ叩く音楽を基本的に聴いてこなくて、シンプルっていうか、あまり手数を多く入れるフィルとかやらないのが自然と出ちゃってるんだと思うんですけど(笑)」(浅井)「そこは相性なのかな。(メンバーから)出てきたものを柔軟に解釈するために、歌詞を乗せるのは1番最後です」(伊藤)
伊藤の書く詞は実に良く練られていて味わい深い。「バンドを始めた頃、ふたりと出会う前から歌詞は研究していた。それが根っこになって、候補の中で“僕はこの言葉は使わないほうがいい”という組み立て方をします。バンドのアレンジが雰囲気もあってまとまっているので、それに今まで培った歌詞の技術を使って、挙がっているテーマを伝えやすい言葉にします」(伊藤)
バンドのこれからについて聞くと「素直に曲を作ってメンバーに渡して組み立てて、それで出来たのが未来の僕らだと思ってるんで」(伊藤)とあくまでも自然体。
作品ごとに成長著しいこのバンドに注目だ。
取材:文:浅野保志(ぴあ)