ラミン・カリムルー主演、ABBAメンバーが作曲のミュージカル!
僕自身、政治的に混乱期にあったイランに生まれ、カナダ、イギリスと渡り過ごしてきました。“ずっと故郷を探し続けている”という意味では彼と重なる部分もあり、共感します」。宿命を背負い、何度も選択を迫られるアナトリー。まだ模索中と前置きしつつ、最後の決断についてこう話す。「彼は有言実行の男ですし、あの決断も彼の中では正しいことをしたと思っている。それはハッピーエンドであり、アンハッピーエンドであるかもしれない。どんな関係性においても、そんな瞬間はありますよね」。
主人公のみならず、登場人物それぞれのドラマが描かれた物語は「『レ・ミゼラブル』のような面白さ」。
多彩な楽曲にも触れ、「史上最上級のスコア(楽曲)だ」と絶賛する。「『The Deal』や『Where I Want to Be』も好きですし、『Endgame』も美しいシーンでのナンバーです。フローレンスと出会う『Mountain Duet』も、口説かれるかもしれないとソワソワするフローレンスの仕草が可愛い。アナトリーの違う一面が見られるのもいいですね」。
日本で活動すると「次々やりたいことが浮かぶ」と笑うラミン。まずは年明けのミュージカル『CHESS』で、世界基準の歌声を響かせる。