乱歩が生み出した悪女が再び舞台に!倉科カナ×上白石萌歌×大空ゆうひ×倉持裕インタビュー
左から:大空ゆうひ、上白石萌歌、倉科カナ、倉持裕撮影:松谷祐増
劇作家・演出家の倉持裕が、江戸川乱歩の短編8本を巧みな構成で舞台化した『お勢登場』(2017年)から3年。今春、最新作『お勢、断行』が上演される。倉持の手により、再び稀代の悪女・お勢が舞台に蘇ることとなった。
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倉持は執筆の動機についてこう話す。「やはり、お勢というヒロインが魅力的だったことに尽きるかなと。悪いやつだけれど色っぽいし、これは乱歩自身も言ってるんですけど、悪いことをひらめいて実行するまでにスピード感があるんですよね。そして犯罪の後も悪びれず、完全に演じきる。そこがカッコいいなと」
今作でお勢を演じるのは、倉持作品2作目の登場となる倉科カナ。
「見た目がきれいで可愛いんですけど、ニヤニヤしてる印象があって。それが悪女にいい」と倉持に言われた倉科は、「ニヤニヤしててよかったです」と苦笑しながらも、「倉持さんの作品に出てくる女性はただ“きれいですよー”というだけではなく、多面的で見ていて共感できる。そういうところが好きなのかも」と倉持作品の魅力について語る。
後妻の女主人・園役を演じるのは、倉持の人気シリーズ『鎌塚氏、舞い散る』(2019年)