【2017年1月公開映画】女子校時代を過ごしたすべてのレディへ捧ぐシスターアクト 『天使にショパンの歌声を』
なぜって、レディになったわたしたちは、もうあの頃のわたしたちを俯瞰することができるはずだから。高い塀に囲まれて、保守的な制服に厳しい学校規則、グッドガールの装いに身を包み、ただ淡々と毎日をやり過ごす毎日。思い出してもみてください、思春期(という名の反抗期)の女子の熱量を。もちろんアリスも例外でなく、寮を抜け出してナイトクラブに繰り出したり、意中の男子と雪原デートでいちゃついたり。当時のわたしたちだったらもしかしてアリスに共感したかもしれないけれど、今のわたしたちは、アリスにしつこく指導し続ける校長・オーギュスティーヌの気持ちにも、初めて気づくことができるはず。とはいうものの、当時の学生時代に戻りたいか否か、意見の相違は承知の上。品行方正だったとは言い難いわたし自身、問答無用で後者をチョイス。それでも、当時の時間があったから今があるという事実に疑う余地はないのです。
ティーン衣装だと侮らないで。ヘア・ファッションは注目必至前述通り、衣装賞 / ヘアスタイリング賞を受賞している本作は、ROBE読者ならばファッションも注目しておきたいところ。ティーン衣装だからといって侮ってはいけません。穿った時期を一通り過ぎた今だからこそ、参考にしたグッドガールな着こなしはお見逃しなく。