痛々しくも愛おしい!『かくかくしかじか』が呼び覚ます若くて自分勝手だったあの頃
まあ、得てして若いうちなんて自己中心的だし、他人がどれだけ自分を許してくれているかなんてまったく気付かない。自分の視野が狭くて他人を正当に評価できないから、安易に大人たちを小バカにしたりもするものです。
アラフォーくらいになってようやく、「ああ、なんて自分は奢った人間だったんだ!」とか「地球は自分のために回ってるとか、俺のことだった!」と気付いて、また頭を抱えるわけですけど。
そんなけで、今回の『かくかくしかじか』は、贖罪の物語です。美大受験でデッサンを教わったことから始まる、作者の東村アキコさんとその恩師・日高先生との長い交流を描いています。
日高先生は、とにかくサボって怠けたがる若者を叱咤して絵を描かせるスパルタ講師です。竹刀で叩いたりして有無を言わさずひたすら描かせます。
家族以外の居場所、親以外の保護者がいる大切さ
Bridget H
社会に出る前は、自宅と学校以外に自分の居場所(習い事とか塾とかクラブ活動とか)があったほうが、精神的な逃げ道ができて安全です。
自宅や学校で問題があっても、もうひとつ居場所があればなんとかなるかもしれません。
また、大人になる頃には親以外の保護者がいたほうが救いになります。