疲れたキャリア女性からの支持率高し! かつてTVドラマ化や韓国で映画化もされて話題となった『きみはペット』をあらためて読み返すと、癒しとドキドキに引き裂かれた恋愛の本質が描かれた名作でした。ドキドキ感と安心感を両立できない恋愛のジレンマ
(c)『きみはペット』(小川彌生/講談社 KC KISS)全14巻
よく「恋は成就するまでが一番楽しい」とか言いますね。相手に対する期待が全然ないから「××してくれないなんて」とか「××するなんて信じられない」といった不満もない。会うだけで、メッセージが来るだけでキュウンとなって嬉しくてたまらない。
一方で、ちょっと返事が遅くなったりすると「嫌われちゃったのかな」と心配になったり。ジェットコースターみたいにスリリングで、やってる最中は「もう辛いからどっちかハッキリして!」なんて思うけれど、周りから見ると「ハイハイ、自慢お疲れさま」って感じ。
でも付き合うなら、安心感のある人がいい。一緒に住んでいるときに「こんなこと言ったら嫌われるかも」「××しないと怒られる」なんていちいち考えてたら、気が休まらないもの。
もちろん、相手を尊重することが人間関係の大前提だから、「相手の考え方を見下さない」