問題を抱えた大人たちにも光をあてる学園漫画『アイスエイジ』
戦場を渡り歩いたジャーナリストが教師に転向子どものいじめがよくニュースになっていますね。誰にも言えず、自殺するまで追い詰められてしまう気持ちを考えると切ないです。
でも学校なんか、生きることよりも優先する場所ではありません。行きたくなければ行かなければいいんです。人生をやり直す機会はいくらでもあります。大学なんかいくつになってから行ったっていいんだし。
『アイスエイジ』(もんでんあきこ/
集英社 クイーンズコミックスDIGITAL)全10巻 『アイスエイジ』は、金八先生を地で行く熱血教師の物語です。進学校に臨時教師として採用されたエイジが、あれこれ鬱陶しいこといっぱいやって先生や生徒の信頼を得ていきます。
まあ、平成少女漫画の金八先生です。
そしてエイジが赴任した蓮見高には、問題児がうじゃうじゃいます。エイジをミカに殺させようとした生徒会長のマサキ。マサキの幼なじみで、恋多き母親のおかげで家に帰りづらいミカ。修学旅行中に心中しようとする麻衣と竜などなど。彼らの心の問題に、エイジをはじめ同僚の乾先生らが取り組んでいきます。
この作品でいいなと思うのは、エイジが世界中の戦場を駆け巡るジャーナリストだったというところ。