飯テロならぬ旅テロ!アジアの懐かしさにぐっとくる異文化漫画『乙嫁語り』
言語もちょっとだけ似ているし、お茶を好み、白米を食べ、木の家に住んでいるなどの共通点があります。
『乙嫁語り』が旅テロに加えて飯テロになるのが、みんなで市場に行き、買い食いをするシーン。ここらのくだりを読むと、トルコのバザールを思い出します。香辛料などの食材をはじめ、コスメやストール、じゅうたん、ランプといったお土産的な商品まで、これらを扱う小さな商店が一カ所に集められ、ありとあらゆるものが売られていました。
こうしたバザールは、シルクロードから渡ってきたものを売る場所だったと聞いていますが、日本にも、こうした市場が今でも残っていますよね。アーケードと言うには古くて昭和的で、床はいつでもびしょびしょのコンクリート打ちっ放し。おなかが空いているときに買い物に行くと、ついいらないお総菜まで買ってしまう……それこそ飯テロがいっぱいある場所です。
アジアって「ちょっと懐かしい感じがする異文化」って感じがしますよね。
作品には、遊牧民族もたくさん出てきます。いつか行ってみたいモンゴルの草原での生活にも近いんだろうな、なんて想像しています。女性たちは嫁入り前にたくさんの布に刺繍を施して、お嫁入り道具を作るのですって。