誕生日を特別な日にしたい。でも私にとっての特別って何だろう
何か特別な一日にしなければいけない気がするのに、自分の「特別」が何も思い付かない。
毎年毎年、自分の想像力の乏しさにうんざりする。高いものを買ったり、少し贅沢な食事をしたりする? そんなのダメだ! 金で買えるもので、私の心は満たされないんだ!
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特別な日だからこそ、自分が一番いいと思える体験を
私の人生の中で、最もいい誕生日を過ごせたのは、モロッコのサハラ砂漠で星空を観に行った時だった。あれはよかった。日中50℃近くになる、砂以外は何もない砂漠をラクダに揺られながら進んでいく。それだけで異世界を歩いている気持ちだった。
ラクダに乗り過ぎて、内股が筋肉痛になることなんて滅多にないと思う。暑さで殺されそうにはなったことも、オレンジっぽい砂と青い空というシンプルな構成でできた景色も、砂の上に布団を敷いて星を見ながら眠ったことも、恐らく絶対に忘れないし、何かあった時にふと思い出して「また頑張ろう」という気持ちになるんだろう。
そうそう。そうだよ! そういうことだよ! 体も心もパーフェクトに満たされるような経験を、一年に一度の特別な日にしたい。