深夜に書く文章も、回り回って悪くない/誰に見せるでもない爪
第32回「文を書くことの本懐」
(c)つめをぬるひと
今回は「日中どんなに元気でも、ひとりで眠る瞬間はマイナスなイメージが頭を駆け巡ります。深夜のメールはポエミー化するといいますけど、あれってなんなんでしょうかね。」という投稿から。
私も深夜になると執筆が捗るので、この連載も深夜に書くことが多い。
深夜に好きなだけ長文を書いたあと、翌日以降に再度それを読んで削る、という手法をとっている。
つい先日も、2017年の統括をつめをぬるひとのサイトに書くつもりが、昔話で長くなってしまった。書いては削る、書いては削るの繰り返し。
昔Twitterで「人の下書きツイートだけを集めたbotがあったら」というツイートをしたことがある。なんとなく書き込んで、公開するのをやめた文章達。
パソコンやインターネットが普及して、スマホの時代になって、SNSがあって、私達の中で「文章で表現する」ということが本当に幅広く、身近で、時には危険で、救済にもなりうる、そんな存在になってきた。
先日「ライターの仕事もやってるんですよね」と言われ、「そうか、私ライターやってるのか」と今更ながら気付いた。
深夜に文章を書きすぎてしまうのも、あながち悪くないな、と思った瞬間だった。