全長約9メートル!多用途に使える収納で56平米でも広々と【リライフプラス】
東京都練馬区にある吉田邸の窓の外に広がるのは、美しい桜並木です。
妻の実家への近さに加えてこの桜並木も気に入り、予算内で購入したそう。
マンション平成9年築、専有面積は56平米で、工事費 700万円(設計料・施主支給品は含まず)でリノベーションしました。
完成した空間は岡山県・西粟倉村の檜や杉(ニシアワー)、卵の殻を原料とした左官材(ビーナスコート)などの自然素材をふんだんに取り入れ、窓の外に広がる自然とも見事に調和しています。
その設計にあたったのは、設計事務所に勤務する夫。
プランニングの際、ヒントにしたのが、国内外の旅で利用したホテルだったそうです。
■ どこにいても気配が感じられる家族をつなぐ回遊空間
「いいなと感じたホテルの部屋には、デザイン性や収納力に優れた造作家具があって、回遊性のある動線にも魅力を感じていました」と夫。
自邸では、まず、家の中央にあったトイレを移動して水回りを一か所にまとめました。
そして、元のトイレの位置にあって動かせなかった配管スペースの周りに、大容量の収納を配置。
この収納を中心としてぐるりと回遊できる動線、ドーナツ状の空間を生み出したのです。