建坪わずか7坪!北欧雑貨店兼自宅を実現できた理由って?【住まいの設計】
空間も暮らしぶりも、店と家の境目のあいまいさが緩やかな魅力を生んでいます。
北欧雑貨のある暮らしを垣間見える空間はお客さんにとっても興味深いようで、空間に興味を示す人には塚本さんが「上も見ますか?」と声をかけ、案内することもあるのだとか。
■ 吹き抜けのおかげで住居スペースも開放的に
実は設計を依頼した当初、「のちのちお店ができる家にしたい」という程度に考えていたという塚本さん。
しかし提案されたのは、意外にも南の一等地を大きな吹き抜けのある店が占める大胆なプランでした。
設計を担当したオンデザインパートナーズの一色ヒロタカさんは、
「通常なら1階が店、2階が住居と分けがちですが、そうすると空間の使い方として閉店中の平日がもったいない。
住宅の一部をお店としてつくることで、日常使うものも店に参加できる一方、店舗スペースも平日の生活空間を豊かにする場所になるのではないかと考えました」
奥の住まいスペースに入って、その言葉に納得。
1階のダイニングキッチンや2階のリビングまで吹き抜けを通じて光が入り、開放感が増し、さらに道路と住空間の間に距離ができることで落ち着きが生まれています。