築53年。廃墟寸前の古家つき土地がリノベで蘇る!【住まいの設計】
一緒に見に行った妻が思わず絶句するほどボロボロ。それもそのはず、3年も売れ残っていたそうです。
リノベをお願いしていた建築家の田井幹夫さんに、その家を見てもらったところ「これは面白くなるんじゃない」と太鼓判!
妻の不安を尻目に、とんとん拍子に購入、リノベと話が進んでいったのです。
■ 無機質でラフなスタジオ風の1階は、自由に使える空間
コンクリートブロックを鉄筋やモルタルで補強した、今ではなかなか見られない「コンクリートブロック造」のM邸。
「元々その建物が持っているポテンシャルを活かすのがリノベーション。新築だったら自分では多分やらないようなプランになった」と田井さん。
なんと、1階の部屋はすべてモルタル仕上げの土間空間です。
まるでスタジオのようなラフな雰囲気の1階。
夫がコツコツと買い集めたアンティーク家具やスピーカーなどが置かれ、今は仕事で遅く帰った夫が寛ぐ場所となっています。
妻は洗濯物の室内干しをする空間として、そして将来は引っ越してから3人に増えた子どもたちの部屋にする予定だそう。
■ いいものは活かしつつ機能を一新できるのはリノベならでは
リノベーションの醍醐味といえば、元々あったディテールを上手に活かしたり、思い切って機能を刷新してグッと便利になったり、のバランス。