「やる気」だけでは片付けできない!心理学を応用した片付け習慣・その10
という意思の力が必要になります。
では、この「自制心(セルフコントロール能力)」というのは、無限に引き出せるものなのでしょうか?
■ 目に見えない「自制心」の仕組みを解明した、意地悪な実験。
フロリダ州立大学の心理学者であるロイ・バウマイスターは、学生を対象にちょっと意地悪な実験を行いました。
「味覚の調査をします」と言って集めた被験者を、2つのグループに分けます。
そして、目の前に美味しそうなクッキーを置きます。
- Aグループ:クッキーを食べてもらい、その後パズルを解く。
- Bブループ:クッキーを我慢してもらい、その後パズルを解く。
ささざわ / PIXTA(ピクスタ)
ちなみに、実験では絶対に解けないパズルを使いました。
そして「どのくらいの時間パズルを解こうと努力したか」を計測します。
その結果は、「自制心(セルフコントロール能力)」の正体を明らかにしてしまいました。
■ 体力と同じく消耗する!「自制心」は使えば使うほど減ってしまう。
Bグループの被験者(クッキーを我慢した人)は、Aグループ(クッキーを食べた人)に比べて、パズルに取り組んだ時間が60%近くも短くなったのです。