「枯らし」ってどういう意味? 梅雨時の入居を避けた方が良い理由
梅雨シーズン真っ最中ですね。
衣替え、エアコンの掃除、サッシまわりや雨樋の点検と雨漏り箇所の補修など、梅雨に向けての準備は万全ですか?
ところで、新築マンションや新築一戸建てを購入・建築する場合、気になるのが新居の引き渡し時期です。
雨天での引っ越しはできるだけ避け、梅雨の晴れ間を狙って、新居に移り住みたいと考えている人も多いことでしょう。
しかし、家族の健康を考えるなら、梅雨のシーズン中の引き渡し・入居はできるだけ避けるのがベストだといえます。
■ 新居が完成しても、すぐに入居できるわけではない
tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)
新築マンションでも新築一戸建てでも、あるいはリフォーム工事でも、住宅が完成してから引き渡しまでに、住戸内に風を通し、床・建具などに塗られたペンキや壁紙・内装材などの接着剤を完全に養生・乾燥させる必要があります。
これを建築用語で「枯らし」といい、枯らしに必要な期間を「枯らし期間」と呼んでいます。
一般にマンションや一戸建て住宅で2~3週間程度、大型の住宅や公共施設で1か月~数か月程度、さらにコンクリートをふんだんに使った美術館や博物館で1~2年程度の枯らし期間が必要だといわれています。