「枯らし」ってどういう意味? 梅雨時の入居を避けた方が良い理由
「吸着剤(材)」の4つがあげられます。
その中で最も有効な方法が「換気」で、機械換気設備の運転や窓開けによる通風です。
一般の新築住宅なら、2~3週間程度、機械換気と窓開けを併用することで、室内に放散されるホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)を排除するとともに、建材からの放散を促進させるため、すべての化学物質の濃度低減に有効だといわれています。
ただし、夏期と比べて室温の低い冬期や、窓開けが十分に行えない梅雨のシーズンなどは、その効果が低くなるのが現状です。
■ 「ベークアウト」による「枯らし」には限界がある
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次に「ベークアウト」は、暖房設備や熱源ヒーターを使用して室温を上昇することでVOCの放散を促進させ、新築直後のホルムアルデヒドやVOCの濃度を低減させるという方法です。
しかしベークアウトでは、建材の表面から放散されるトルエンやキシレンなどの化学物質には効果が大きいのに対して、ホルムアルデヒドのように建材の内部に含まれていて、徐々に表面に出てきて室内に放散される物質に対しては、あまり大きな効果は期待できません。
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