「枯らし」ってどういう意味? 梅雨時の入居を避けた方が良い理由
もちろん、立地条件や建築面積、使用する資材・建材によっても、枯らし期間の日数は異なります。
Mills / PIXTA(ピクスタ)
しかし、この枯らしが不十分だと、入居後に目がシクシクする、あるいは家具やカーテンにカビが発生するなどの不都合がいろいろと起きてくるのです。
そう、まるで1990年代後半に問題になった「シックハウス症候群」と同じような現象が、現代の新居で再び発生し、大切な家族を苦しめることになるのです。
当時は不動産バブルによる建設ラッシュと、資材・建材に含まれているホルムアルデヒドなどの有害な化学物質に対する取り締まりが緩やかだったことから、それまで経験したこともなかったシックハウス症候群が勃発し、重大な社会問題になりました。
つまり、建設ラッシュで「不十分な枯らし状態」のまま新居を引き渡す事例が多発するとともに、安価なホルムアルデヒドなどの有機化合物の多用で、深刻な事態を引き起こしてしまったのです。
■ 有機化合物を制限しても、枯らしが不十分だと健康に悪影響が
有害化学物質の低減対策とその特徴
主な枯らしの方法としては、「換気」「ベークアウト」「空気清浄機」