マンション管理組合役員は必見!共用部の地震保険への加入はアリ?ナシ?
仮にこの金額を超えてしまうような大震災が発生した場合、実際に支払われる地震保険金は予定額より削減される可能性があります。
■ マンション共用部にかける地震保険の問題点
分譲マンションの管理組合では共用部で発生する事故に備えて損害保険に加入するのが通常ですが、保険料が高額のためどのタイプを選択すればよいか管理組合役員にとって悩みの種となっています。
チンク / PIXTA(ピクスタ)
地震のニュースに接するとつい「地震保険にも加入しておいた方がいいのではないか」と考えがちですが、共用部の地震保険に関してはいくつか重大な問題があることを知っておいてください。
カワグチツトム / PIXTA(ピクスタ)
補償の対象は主要構造部のみ
共用部の地震保険において補償の範囲・損壊判定対象となるのは「主要構造部の補修」に限られています。「主要構造部」とはマンションの構造において重要な役割を果たしている部分のことで、おおむね「柱・梁・基礎・屋根・躯体壁」とされています。
巨大地震が発生した際にマンションでの被害としては外壁タイル、バルコニー、共用廊下、エントランスのガラスといった部分の破損が大半ですが、これらはすべて地震保険において補償の対象外となっています。