マンション管理組合役員は必見!共用部の地震保険への加入はアリ?ナシ?
地震保険の支給・判定レベルは4段階あり、全損(被害額が建物時価の50%以上)、大半損(40%以上50%未満)、小半損(20%以上40%未満)、一部損(3%以上20%未満)に分かれています。
マンションは建物時価が高いため、3%といっても相当な金額になります。
たとえ地震で主要構造部で損壊が発生しても損害額が一部損の基準に達せず、補償の対象にすらならないということが想定できます。
保険料がべらぼうに高い
地震保険の補償の範囲がかなり限られたものであることについてご理解いただけたと思いますが、一方で地震保険に加入すると保険料がべらぼうに高くなります。
時間が経っているため正確な金額は定かではありませんが、筆者はかつて地震保険の見積書を見て「目ん玉が飛び出る」思いをしたことをはっきりと覚えています(恐らく年間で数十万円だったのではなかったかと思います)。
毎年高額の保険料を支払うにもかかわらず、補償の対象になるのは限られた事例のみということで、地震保険は恐ろしくコストパフォーマンスが悪いというのが筆者の結論です。
■ 基本的にマンションは地震に強い
マンションは地震に強いというのが最大の特色で、特に昭和56(1981)