見晴らしの良いキッチンと十和田石のオープンなバスがある家【住まいの設計】
オープンな空間にすれば視線が抜けて空間全体に広がりが与えられるので、限られたスペースも有効に生かせると考えました」と石井さん。
視線が気になる場合は、入浴時のみシャワーカーテンを閉めればOK。湿気もこもらず、掃除も簡単です。
■ 黒いボックスを中心に回遊する機能的な動線
1階の中心には、外壁の黒い焼杉板と呼応するように黒い壁で囲われた大きなボックスが配置されています。
ボックスの周りに玄関や寝室、テラスに面したオープンなバスなどが配され、シームレスにつながる設計。
床の高さや仕上げを替えることで、つながりつつ緩やかに空間に変化をつけています。
中央の黒いボックスを囲んで右側に玄関、奥に寝室があり、左手に行くとバスルーム。
さらにボックス内部にはトイレや洗面、靴収納なども備えられていて、ぐるぐる回りながら身支度ができます。
床にはしっとりとした質感の敷瓦を採用。
「住宅を設計する際は、いつも回遊性を念頭に置いています。外階段も設けてどこも行き止まりなく、ぐるりと動けるので、機能的で快適性も高まります」と石井さん。
中央のボックス内部はウォークスルークロゼットで、ここも行き止まりなし。