現役不動産営業マンの本音「不動産に掘り出し物がない理由」
された不動産の情報です。
「掘り出し物になりうる情報」は、「原料」の中にあります。
例えば「地主の都合で早く売却したいから、値段が安くてもよい」といった情報です。
こういった情報は、まず業者がキャッチしていきます。一般の方が直接アプローチするのは非常に困難です。
業者と一般の方との間にある、大きな「情報格差」。
これが一般の方が目にする市場に「掘り出し物」が出てこない、大きな理由の1つです。
■ 不動産業者は「掘り出し物」を作らない
sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)
「掘り出し物になりうる情報」は業者が先に入手していきます。
これがそのまま、一般の方に供給されることはほぼありません。
なぜなら、「掘り出し物」をそのまま市場に出すことは、業者が「損をすること」と同じだからです。一般の相場より安く「原料」を仕入れることができれば、当然自らの利益を増やすよう、販売価格を調整します。
業者は、「原料」を「掘り出し物」にならない形で世に送り出すのです。
■ 「掘り出し物」という幻想に惑わされない
私は「だから業者は悪なんだ」と言っているわけではありません。
「情報の先取り」