3階建てが建てられないケースも!? 「斜線制限」正しく理解してる?
■ 2.道路斜線制限
道路斜線制限とは、道路上空間の開放感を保つための規定です。
敷地に対する前面道路の反対側の境界線から、住居系用途地域であれば1:1.25、その他は1:1.5の角度でできる斜線を、建物と敷地の間の後退距離と同じだけ道路境界から下がった位置から伸ばした線が、道路斜線です。
その斜線がかからないように、内側に家を収めなければなりません。
イラストでは、前面道路が1つの設定ですが、例えば角地などで2つの道路に面している場合はそれぞれの面で道路斜線を考えなければなりません。
■ 3.隣地斜線制限
隣地境界線から垂直に20mの線を引き、そこから1:1.25の角度でできる斜線が隣地斜線です。
この斜線の内側に家を収めなければなりませんが、この制限は隣地境界線から垂直に20m引いた線から角度が発生するため、20m以下の住宅には影響がありません。
■ 4.北側斜線制限
北側斜線制限とは、日照・通風のため適用されている制限です。
北側の隣地境界線から垂直に5mまたは10mの線を引き、1:1.25の角度でできる斜線が北側斜線です。この斜線の内側に家を収める必要があります。