断熱が不十分だと家はどうなる?断熱セミナーに参加して分かったこと
連日の暑さでニュースも天気のことばかりという日々が続いており、先日はついに熊谷市で41.1度という日本の観測史上最高気温が更新されるというような事態になっています。
筆者は仕事でちょくちょく行っていたので夏の熊谷がどういう場所かよく知っており、ついに日本一暑い街になってしまったという感慨の中で「徒然草の時代からマスト?断熱と風通しで猛暑に強い家に!」という記事を投稿したました。
その直後、まるで図ったかのように「個人向け不動産コンサルティングサービス」 のパイオニアであるさくら事務所さん主催の断熱に関するセミナーのお話を編集部からいただきました。
めったにない機会でこれも何かのご縁と勢い込んで参加しましたが、今回はセミナーの内容を自分なりに整理してご説明します。
■ 2020年の省エネ義務化問題
skipinof / PIXTA(ピクスタ)
東日本大震災以降日本ではエネルギー需給の逼迫化が進行しています。
産業や交通といった分野で省エネが進行する中で建築物部門のエネルギー消費量の増加が続き、ついに全体の1/3を占めるまでになってしまいました。
そのため2014年にエネルギー基本計画が閣議決定され、2020年までに新築住宅や建築物において段階的に省エネルギー基準への適合が義務化されています。