建築条件付きで叶わなかったこと【新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます】
仕様の水準から判断して、2,400万円もかかるとは思えない。
設計R社→施工T社→孫請け工務店(→日当大工?)、という下請け構造から、3社分の利益が乗っけられてこの金額になっているのは明白です。コスパにうるさい鳥夫婦としては、ここはどうしても気になりました。
■ 鳥夫の決断
鳥夫は、そもそも家にまったく興味がありませんでした。
鳥夫にとっては立地(土地)がすべてであり、あのダサい外観図を見させられても「こんなもんかな」ぐらいにしか感じなかったそう。
でも例の「手すりI型」以降、魂の抜かれた状態になってしまった鳥の姿を見て、「これはまずいな」と感じていたとのこと。
まだ独身の頃、「人を養うなんて荷が重い。俺は楽しむために付き合ってる」と言っていた鳥夫。
あれから同棲を経て、結婚し、早5年。
いつしか鳥夫は「鳥が喜んではしゃいでいる様子を見るのが生きがい」と言ってくれるような男性に変わっていました。
大好きな新宿。
しかも20代の若者だった鳥夫が、上京当時に親戚を頼って住むことになった地縁ある土地。
この良き思い出が残る土地を手放すのは、身を切られるようにつらかったことでしょう。