異常気象でも大活躍!コンクリートのこと、どれくらい知ってる?
猛暑に加えて豪雨、台風、竜巻、地震と、この夏は自然災害のニュースに頻繁に接しましたが、その中で「鉄筋コンクリートの丈夫な建物に避難するようにしてください」という呼びかけを聞くことが多かったように思います。
今回は丈夫な建物を建てるために不可欠なコンクリートについて、いろいろとご説明したいと思います。
■ そもそもコンクリートとは?
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実は大半が砂と砂利
コンクリートはセメントに砂利や砂を混ぜ、水を加えて固めたものです。
コンクリート=セメントと思っている方も多いのではと思いますが、コンクリートの中で砂利や砂(これを「骨材」と呼ぶ)が占める割合は意外と高く、体積比で何と約7割を占めています。
歴史は古いが建材となったのは19世紀以降
イスラエルの紀元前9000年の遺跡からコンクリートを使用した跡が発見されており、人類とコンクリートの関係は大変に長いのですが、建材として使用されるようになったのは、鉄筋コンクリートが発明された19世紀以降になります。
強度、コスト、施工のしやすさの点で優れているため、コンクリートは現在では幅広く使用されています。
日本初の鉄筋コンクリートは?
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