くらし情報『異常気象でも大活躍!コンクリートのこと、どれくらい知ってる?』

異常気象でも大活躍!コンクリートのこと、どれくらい知ってる?

また作業効率も低下して仕事が大変になるため、現場の判断で勝手に水を足すというようなことが横行した時代もかつてはあったようです。

■ すべては鉄筋を錆びさせないため
爆裂

さわだゆたか / PIXTA(ピクスタ)

鉄筋コンクリートは弱アルカリ性のコンクリートが内部の鉄筋を守っていますが、空気中の二酸化炭素や風雨による中性化が進行して鉄筋にまで到達してしまうと錆により膨張し、それによってコンクリートが剥がれ落ちて鉄筋が露出する「爆裂」という現象が発生します。鉄筋コンクリート造の建物は外壁タイルや塗装などで表面を覆っている場合がほとんどですが、これはコンクリートを空気から遮断して中性化を少しでも遅らせるためのものであり、見てくれをよくするためではありません。

マンションで10数年に一度の頻度で実施する大規模修繕工事も同様の狙いで行われるものです。

ダムはなぜタイルや塗装が不要なのか
ダム

T2 / PIXTA(ピクスタ)

以上のことはすぐに理解できることだと思いますが、「それならダムは一体何なんだ?」というのが筆者にとっての疑問でした。

タイル貼りのダムなど存在しませんし、ダムの大規模修繕工事という話も聞いたことがありません。

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