異常気象でも大活躍!コンクリートのこと、どれくらい知ってる?
が一定以上になるように設置しなければなりません。
極楽蜻蛉 / PIXTA(ピクスタ)
枠の中にコンクリートを注入する作業を打設といいますが、均一性を確保して隙間や気泡などが入ることを防止するため、文字通り「打ち込み」ます。
コンクリート打設の際に作業の中断があると、前に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートの継ぎ目部分が一体化しない「コールドジョイント」という状態が発生する恐れがあります。
そのため一旦打設作業が始まると、何が何でもキリのいいところまでは作業を継続しなければなりません。
ビルやマンションの建設の際は周辺の住戸と建築協定を結んで作業時間や休日を細かく定める事例が多いですが、その際の例外として「コンクリートの打設」という事項が必ず書かれています。
コンクリートと水の悩ましい関係
コンクリートの強度に関して水の量は大切で、セメントに対する水の比率を示す「水セメント比」は重要な数値となっています。
このときセメントの量が多いほど、また水の量が少ないほど強度が大きくなるといいますが、それが行き過ぎると粘りが強くなりすぎ、型枠の隅々にまで隙間なくいきわたらせることが困難になります。