うまくいく二世帯住宅の建て方・暮らしの秘訣【建築家米倉拓生さんに聞きました】
「二世帯住宅を建てる理由」をあやふやにせず、しっかりと確認をしておくこと。
これができてから家づくりにとりかかることをおすすめします。
Q.二世帯住宅のプランニングで考慮したい点は?
A-1.せっかくの二世帯です。つながりをつくりましょう
「一部をつなげる」「共有スペースをつくる」……。
この場合、どこをどのようにつなげるかがポイントになります。
また共有スペースをつくろうという場合、両親、息子、嫁の立場でそれぞれ思惑があり、意見に食い違いが出るケースが多いのです。
例えば、
両親側は「孫の顔が見たいから共有スペースをできるだけ多くしたい」、
息子は「キッチンを分ければいいだろう」、
嫁は「行き来ができるドアだけ設けて、キッチンや浴室はしっかり分けたい」……などと
家族間で考えがまちまちということです。
しかし、せっかくの二世帯住宅です。
マンションのような個別のつくりでは、血のつながった親子ですし、近くに住んでいる意味がありません。
下の2点のスケッチのように、吹き抜けやテラスなどに「呼びかけ空間」をつくったらいかがでしょうか。
さりげないコミュニケーションが自然にとれます。