うまくいく二世帯住宅の建て方・暮らしの秘訣【建築家米倉拓生さんに聞きました】
「ほどよい距離でほどよい交流」が二世帯住宅の理想です。
建物をコの字型にし、中央に共有できるテラスを設けた。1階が親世帯、2階が子世帯となっており、テラスがあることで孫も行き来しやすくなる。
またこのプランは、都市の密集地の場合にも光と風を取り込むことができる
1階と2階のそれぞれにLDKのある分離した二世帯住宅。1階の一部に吹き抜け空間をつくり上下で呼びかけができるようにした
A-2.特に注意したいのは生活音の問題です
1階に親世帯、2階に子世帯が配されるケースはよくありますが、やはり特に悩まされるのは「生活音」の問題ではないでしょうか。
子どもが走り回る音が気になったり、親世帯が寝静まったあとに、遅く帰った子世帯のシャワーの音が響いたり、といったことが考えられます。
このほか、テレビの音、キッチンで洗いものをするときの音、トイレの音、ドアの開け閉めの音なども「生活音」です。
また、音楽を聴きたくても遠慮しなくてはいけないようなら困ったものです。
プラナ / PIXTA(ピクスタ)
対策としては、水回りの上には水回り、寝室の上には寝室と、同じ用途の居室を上下階で重ねること。